Carl Hansen CH46——¥21,297から¥212,841、10倍の価格差に隠れた「選球眼」
ウェグナーの名作ダイニングチェア、その中古市場の実態
Carl Hansen & Son「CH46」は、ハンス・J・ウェグナーが1965年にデザインしたダイニングチェアだ。オーク無垢材の温もりとペーパーコードの座面という、北欧家具の王道を行く構成。その中古市場が、平均的な価格帯に移行した。
しかし「平均的」という言葉は、この市場を正確には描写していない。
10倍の差が意味するもの
直近30日間のデータを見よう。
- 平均落札価格: ¥72,071
- 最低価格: ¥21,297
- 最高価格: ¥212,841
- 取引件数: 12件
¥21,297と¥212,841。文字通り10倍の差だ。「CH46」というひとつの商品名に括られながら、これほどの開きが生じるのはなぜか。
答えは複合的だ。まず、CH46には複数脚セットでの出品が含まれる可能性がある。4脚セットなら当然単価は跳ね上がる。次に、ペーパーコード座面の状態。張替え済みの個体とたるみ・切れのある個体では、評価が大きく異なる。さらに、オーク材のフィニッシュ(ソープ仕上げ・オイル仕上げ・ラッカー仕上げ)の違いも価格に影響する。
「平均¥72,071」で何が買えるか
12件の平均だから精度には限界がある。しかし、¥70,000前後が「単品・状態良好・ソープ仕上げ」の標準的な価格帯と仮定するのは妥当だろう。
¥21,000台の個体は、座面の張替えが必要なケース、あるいは「訳あり」の可能性が高い。魅力的な価格だが、リスク込みで考える必要がある。
¥200,000超は、複数脚セットか、ほぼ新品のコンディション。この価格帯を「高い」と感じるかもしれないが、新品で4脚揃えることを考えれば、むしろ割安かもしれない。
判断のフレームワーク
今買うべきか、待つべきか。以下を判断基準にしてほしい。
- 単品で¥50,000〜¥80,000の出品:状態記載が詳しく、座面とフレームのコンディションが良好なら、相場なりの適正取引。迷ったら買ってよい価格帯。
- ¥30,000以下の出品:なぜ安いのかを必ず確認。ペーパーコードの張替え費用(¥15,000〜¥25,000程度)を加算しても割安なら検討の価値あり。
- ¥150,000以上の出品:セット販売でないか確認。単品でこの価格なら、よほどの理由がない限り見送り。
このデータはKaguMetricsが毎日集計する実取引データをもとに作成しています。
