CAB 412 サイドチェアが安値圏に転換|今が買い時?
ベリーニの傑作が、手頃な価格帯に下りてきた
マリオ・ベリーニが1977年にデザインしたCAB 412。スチールフレームにレザーを被せただけ——その潔い構造美が、半世紀近く経った今も色褪せない。カッシーナの代名詞的チェアが、中古市場で安値圏に入っている。
35件の取引が示す、今の相場
直近30日の取引データはこうだ。
- 取引件数:35件
- 平均落札価格:¥47,142
- 最低価格:¥21,500
- 最高価格:¥132,000
35件という取引量は圧倒的。市場の流動性は十分で、「今買いたい」と思ったときに選べる個体が豊富にあることを意味する。
¥21,500〜¥132,000のレンジは約6倍の開き。レザーの色(黒・白・赤・ナチュラルなど)、年代、使用感の程度、そして正規品かリプロダクトかで価格が大きく異なる。平均¥47,142は全体の中間値であり、状態の良い正規品なら¥60,000〜¥80,000、使い込まれた個体なら¥25,000〜¥40,000が実勢価格と見てよいだろう。
なぜ「買い」なのか
CAB 412の新品定価は1脚¥200,000前後。平均¥47,142は定価の約24%だ。
この割安さに加え、CABチェアは革の経年変化を「味」として楽しめるタイプの家具でもある。新品よりむしろ中古のほうが、レザーが馴染んで座り心地が良いという声も多い。
安値圏に入った要因としては、供給増が主因だろう。まとめて手放すオフィスや店舗からの出品が増え、市場に一時的な在庫余剰が生まれている可能性がある。こうした局面は買い手にとって有利だが、在庫が掃ければ相場は反発する。
賢い買い方
まずレザーの状態を見よう。 CABはレザーが全てだ。表面のひび割れ、色ムラ、ステッチのほつれ——これらが価格差の最大要因になる。写真だけでなく、出品者に詳細を確認するのが賢明だ。
色選びは慎重に。 黒は最も流通量が多く選びやすいが、赤やナチュラルはインテリアのアクセントになる。ただし希少色は流通が少ない分、状態の良い個体を見つけるまでに時間がかかることもある。
交渉のタイミングとしても好機。 安値圏では売り手の心理も軟化しやすい。特に複数脚の購入を検討しているなら、セット割引の提案は通りやすいだろう。
売り手へのアドバイス
安値圏での売却は手取り額が下がる。差し迫った事情がなければ、相場の回復を待つ選択肢も検討すべきだ。ただし、流動性が高い今なら買い手はすぐ見つかるというメリットもある。状態の良い個体を持っているなら、商品説明と写真に力を入れて、平均以上の落札価格を狙いたい。
まとめ
CAB 412の安値圏転換は、カッシーナの名作チェアを定価の約24%で手に入れるチャンスだ。35件の豊富な取引データに支えられた相場は信頼に足る。レザーの状態を見極め、納得の一脚を見つけてほしい。
このデータはKaguMetricsが毎日集計する実取引データをもとに作成しています。