マリオ・ベリーニのCAB 412|中古平均¥44,797で名作チェアを手にする
1977年にマリオ・ベリーニがデザインし、Cassinaが製造するCAB 412。金属フレームに一枚革をジッパーで被せるという革新的な構造は、家具デザイン史に不朽の足跡を残した。
その中古市場が今、安定期を迎えている。
10件の取引から見える市場の実像
直近30日間で10件の取引が成立。データは以下のとおり。
- 平均落札価格:¥44,797
- 最低価格:¥23,688
- 最高価格:¥69,090
- 初回判定→平均的な価格帯へ転換
¥23,688と¥69,090、約3倍の差がある。とはいえ、高級デザイナーズチェアとしてはこの価格幅は比較的穏やかなほうだ。
革の状態がすべてを決める
CAB 412の価値を左右する最大のファクターは、革そのものの状態だ。
このチェアは構造上、革が「外装」であると同時に「構造材」でもある。革が劣化すれば、見た目だけでなく座り心地も変わる。ひび割れ、色褪せ、ステッチの解れ――これらが¥23,688と¥69,090の差を生んでいる。
カラーによる価格差もある。ブラックは流通量が多く価格が安定する傾向にあるが、レッドやコニャックなど希少カラーは供給量次第で高値がつくこともある。
買い手にとっての好機
平均¥44,797は、CABチェアの新品価格を知っている人なら「破格」と感じるはずだ。しかも相場は安定しており、高値掴みの心配が少ない。
実践的なアドバイスとしては:
- ¥40,000〜¥50,000が最も取引の多いゾーン。このレンジで状態の良いものを探すのが王道
- 革の状態は写真だけでは判断しにくいため、出品者への質問を躊躇しないこと
- 可能なら実物を確認してから購入を決めたい
売り手への提言
¥44,797が現在の市場が認める「標準価格」だ。状態が良ければ¥55,000〜¥69,000も視野に入る。
売却時は革のメンテナンス状態をアピールすること。保革クリームでの手入れ歴があれば、それだけで買い手の安心感が増す。焦って安値で出す必要はない。月10件の取引があるということは、適正価格で出せば売れる市場だということだ。
このデータはKaguMetricsが毎日集計する実取引データをもとに作成しています。