Knoll サーリネン チューリップ サイドテーブル——6件の取引で¥87,777、この数字をどう読むか
6件。たった6件のデータで「相場」を語るのは乱暴かもしれない。しかし、Knoll「サーリネン チューリップ サイドテーブル」のように流通量が限られるプロダクトでは、少ないデータからでも市場の方向感を読み取る必要がある。
数字の整理
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 平均落札価格 | ¥87,777 |
| 最低価格 | ¥25,701 |
| 最高価格 | ¥169,400 |
| 取引件数 | 6件 |
最安と最高で約6.6倍。チューリップシリーズのサイドテーブルにはサイズ違い(直径の差)や天板素材の違い(ラミネート・大理石)があり、これが価格差の主因だろう。大理石天板の個体は当然高値がつく。
「平均的な価格帯」が意味すること
初回判定から平均的な価格帯に移行した。上昇でも下降でもない。市場が「このあたりが妥当」という合意を形成し始めた段階と言える。
¥87,777は大理石天板とラミネート天板の混在した平均値である可能性が高い。ラミネート天板なら¥25,000〜¥60,000程度、大理石天板なら¥100,000〜¥169,000程度と、実質的には2つの別市場が存在しているのかもしれない。
待つべき理由
端的に言えば、データが足りない。6件では外れ値の影響が大きすぎる。1件の高額取引が消えるだけで平均は大きく下振れし、逆もまた然りだ。
90日データが蓄積されれば、天板素材別の相場観や、サイズ別の値付け傾向が見えてくるはずだ。それまでは、急いで動く理由がない。
動くならこう動く
大理石天板を狙う場合——¥100,000〜¥130,000を目安に。¥169,400の事例があるとはいえ、6件中1件の最高値をベンチマークにするのは危険だ。状態と天板の傷・欠けを入念にチェックすること。
ラミネート天板で十分な場合——¥30,000〜¥50,000のレンジで探す。チューリップシリーズの美しさはベース部分のスカルプチュアルな造形にあるため、天板素材に過度なこだわりがなければ、コストパフォーマンスの高い選択ができる。
売却する場合——天板素材と状態を明記し、同じ素材の相場を意識した値付けを。6件しかないデータの中で「平均¥87,777」と言われても、買い手は納得しにくい。自分の個体に近い条件の取引事例を根拠に提示する方が説得力がある。
このデータはKaguMetricsが毎日集計する実取引データをもとに作成しています。
