Herman Miller ミラ2チェア——93件の取引が映す「平均回帰」の姿
安値圏から平均圏へ:何が変わったのか
93件。直近30日間でこれだけの取引が成立しているオフィスチェアは、中古市場でもそう多くない。Herman Miller「ミラ2チェア」は名実ともに中古オフィスチェアの主力商品であり、そのデータには市場全体の温度感が反映される。
そのミラ2が、安値圏から平均的な価格帯へと回帰した。平均落札価格¥52,739。これは「値上がりした」というよりも、「正常な水準に戻った」と表現する方が正確だろう。
93件のデータが語ること
- 平均落札価格: ¥52,739
- 最低価格: ¥20,266
- 最高価格: ¥143,000
- 取引件数: 93件
93件という豊富なサンプルは、このデータの信頼性を裏付けている。ただし、最安¥20,266と最高¥143,000で約7倍の開きがあることは留意すべきだ。
この価格差の主因はオプション構成だ。ミラ2はフル装備(ポスチャーフィットSL・フルアジャスタブルアーム・前傾チルト付き)かベーシック仕様かで、新品でも大きな価格差がある。中古市場でもこの差はそのまま反映される。加えて、使用年数・座面メッシュの伸び・ガスシリンダーの状態が価格を上下させる。
今は「見る」時期であって「動く」時期ではない
安値圏から脱したということは、割安で買えるタイミングは過ぎつつあるということだ。かといって、高値圏に向かっているわけでもない。つまり今は、どちらに動いても旨味が少ない「中立地帯」にいる。
購入を検討中の方は、¥35,000〜¥55,000のレンジで、以下のスペックを備えた個体を探すとよい。
- ポスチャーフィットSL搭載
- アームレスト調整可能
- メッシュのヘタリが少ない
- ガスシリンダーが正常動作する
これらを満たす個体が¥40,000台で見つかれば、十分にお買い得だ。
売り手の戦略
93件もの取引が月間で発生するマーケットだから、適正価格であれば必ず買い手がつく。逆に言えば、競合が多いということでもある。差別化のポイントは「安心感」だ。動作確認済み・クリーニング済み・付属品完備を明記するだけで、成約率と成約価格の両方が改善する。
このデータはKaguMetricsが毎日集計する実取引データをもとに作成しています。
